運転免許は何歳から取得できる?年齢制限の下限と上限を解説

運転免許には自動車の種類や区分によって年齢制限が設けられています。

取得する免許の年齢制限に満たない場合は免許を取得することはできません。

では、運転免許は何歳から取得できるのでしょうか。

この記事では、運転免許の年齢制限の上限と下限について解説いたします。

運転免許は何歳から取得できるの?

年齢制限が一番低いもので16歳から運転免許を取得することが可能です。

普通自動車免許や原付・普通自動二輪免許の年齢制限は以下の通りです。

普通免許は18歳から

普通免許は18歳から免許を取得することができます。

普通免許が取得できるのは18歳からですが、17歳でも教習所へ通うことが可能です。

ただし、教習所によっては18歳になる誕生日の「一週間前から」「1ヶ月前から」など入校のタイミングを定めているところがあります。

また、仮免許についても18歳になってからしか取得できません。

運転に関する基本的な知識や技能を習得する第一段階は、遅くても1ヶ月あればすべての教習を終えることができます。

早く入校しすぎて仮免学科試験や修了検定の際に教習で習った内容を忘れてしまう可能性があるので、スケジュール調整はしっかりと行うようにしましょう。

原付・普通二輪は16歳から

原付・普通二輪は16歳から運転免許を取得することが可能です。

原付・普通二輪の免許を取得する場合も普通免許と同じように、免許を取得できる年齢になる誕生日の1週間前や1ヶ月前から入校可能になります。

つまり、原付・普通二輪の場合は15歳から教習所へ入校できるということです。

原付・普通二輪には仮免許という制度はないため、15歳でも卒業検定の1つ手前の教習まで進めることができます。

教習をスムーズに進めることができれば早くて9日で卒業し、運転免許を取得することが可能です。

なぜ運転免許には年齢制限があるの?

運転免許に年齢制限がある理由は正式に公表されいるわけではありません。

しかし、世界の運転免許の年齢制限を調べると、18歳がスタンダードであることが分かります。

世界の自動車運転免許の年齢制限を以下の表にまとめました。

アメリカ16歳
イギリス17歳
ドイツ17歳(ただし熟練したドライバーの同乗が必要)
フランス18歳
ロシア18歳
中国18歳
タイ18歳
韓国18歳

運転には道路標識や交通規則を理解し、実際に運転できる能力が必要であることや、事故を起こした場合も責任を持ってふさわしい行動ができる必要があることから、18歳という年齢を基準にしているという解釈もあります。

実際に、運転免許の種類や区分によって年齢制限や求められる運転経歴が異なります。

運転経歴は、「普通免許・準中型免許、大型免許・大型特殊免許のいずれかを取得していて、免許停止期間を除く運転経歴が通算3年以上」など、運転する自動車を運転するのにふさわしい技能や交通規則への知識を持ち合わせていることが条件となっています。

運転免許の種類や区分によって年齢制限は異なる

一般的に最大積載量や乗車定員が上がるにつれて、年齢制限がの下限が高くなるのが一般的です。

また、運転免許の中には年齢制限に加え、運転経歴も免許取得の条件の1つとなっているものもあります。

第一種免許の年齢制限や求められる運転経歴は以下の通りです。

普通免許年齢制限:満18歳以上
運転経歴:なし
準中型免許年齢制限:満18歳以上
運転経歴:なし
中型免許年齢制限:満20歳以上
運転経歴:普通免許・準中型免許・大型特殊免許のいずれかを取得していて、免許停止期間を除く運転経歴が通算して2年以上であること
大型免許年齢制限:満21歳以上
運転経歴:普通免許・準中型免許・中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得していて、免許停止期間を除く運転経歴が通算3年以上であること

第二種免許の年齢制限や求められる運転経歴は以下の通りです。

普通第二種免許年齢制限:満21歳以上
運転経歴:第一種免許を取得してから、免許停止期間を除いて通算3年以上経過していること
中型第二種免許年齢制限:満21歳以上
運転経歴:他の第二種免許をすでに取得しているか、第一種免許(普通・中型・大型・大型特殊)のいずれかを取得していて運転経歴が免許停止期間を除いて通算3年以上経過していること
大型第二種免許年齢制限:満21歳以上
運転経歴:他の第二種免許をすでに取得しているか、第一種免許(普通・中型・大型・大型特殊)のいずれかを取得していて運転経歴が免許停止期間を除いて通算3年以上経過していること
大型第二種特殊免許年齢制限:満21歳以上
運転経歴:他の第二種免許をすでに取得しているか、第一種免許(大型・中型・準中型・普通)のいずれかを取得していて、免許停止期間を除いて通算3年以上経過していること

運転免許の年齢制限の下限と上限は?

運転免許の年齢制限の下限は原付・普通二輪の年齢制限である16歳です。

原付・普通二輪の場合、16歳以上であれば何歳からでも免許を取得することが可能となります。

一方で運転免許に年齢制限の上限はなく、何歳でも免許を取得することが可能です。

ただし、70歳以上で免許更新を行う場合は「高齢者講習」、満75歳以上の免許更新の際は「認知機能調査」が実施されます。

運転免許に年齢制限の上限はないものの、高齢者講習や認知機能調査のように、通常の適性検査に追加して講習や検査を受ける必要があることを知っておきましょう。

まとめ
ここまで、運転免許の年齢制限について解説してきました。
何歳から免許を取得できるかは自動車の種類や区分によって異なります。
原付や普通二輪の場合、年齢制限がすべての免許の中で一番低くなっています。
在籍している高校の許可があれば通学しながら免許を取得することが可能なので、誕生日までの日数やスケジュール調整しながら教習所に申し込むのがおすすめです。

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