運転免許取得に向けた学科試験で勉強時間はどれくらい必要?効率的に勉強するポイントもご紹介

運転免許取得のためには、学科試験をクリアすることが必須となります。交通マナーや法律に関する基礎的な知識が出題される学科試験ですが、仮免と本免で2回分受けなくてはならないため、勉強のコツを押さえておくことは重要です。
また、〇×形式の問題ではあるものの問題文がややこしいものが多いというのも特徴で、仮免・本免共に合格ラインは90点以上となっています。合格するための基準が高いことから、合格できるか不安になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、一発で運転免許の学科試験を合格するために必要な勉強時間はどれくらいなのか、より効率的に勉強するにはどうすればいいのかをご紹介していきます。

学科試験に必要な勉強時間とは

合格ラインが高めの運転免許の学科試験では、あと1問正解できなかったばかりに不合格になってしまったというケースもよくあるものです。そうならないためには、十分な勉強時間を確保することが大切です。

一通り教習所やテキスト等で概要を学んだあとは、過去の模擬試験を用いて試験対策をしていくことが有効と言えます。模擬試験は、1つ終わるまでに20分~30分程度かかるため、ここで何回繰り返し行うかを必要勉強時間の目安として考えて良いでしょう。
また、問題集を購入して対策を行う場合は、全問正解レベルになるまでには4~6時間ほど勉強時間がかかると思っておいた方が良いです。

運転免許の学科試験の勉強は、一夜漬けではなかなか難しいものです。試験前日は、間違いやすい問題を復習する程度で済むようにした方が落ち着いて本番に臨めます。
勉強を進めていく際には予定をしっかり立てて、十分な勉強時間を確保できるようにしていきましょう。

学科試験合格のための効率的に勉強するポイント

運転免許の学科試験に落ちてしまい、何度も受けることになってしまうとそれだけでモチベーションが下がっていきますよね。そこで、勉強時間を無駄にしないために、効率的な勉強のポイントについてご紹介します。

学科の授業に集中する


教習所内で受ける学科の授業をきちんと聞くことは何よりも大事です。授業中に担当指導員が「ここはマーカーを引いておいてください。」と言った箇所は試験でも頻出傾向にあるため、集中して聞いてチェックするようにしましょう。
また、授業をよく聞いておくことで、その後のテキスト問題や模擬試験での理解度も深まるようになります。学科の授業中に眠ってしまったり、スマホを触ってしまったりするのは控えて免許取得における基本の内容を、しっかり頭に入れていくようにしましょう。

教科書を隅々までチェックする


免許取得のための試験勉強となると、新たなテキストや問題集を買い求めたくなることもあると思いますが、まずは教習所でもらう教科書を隅々までチェックするようにしましょう。
教科書をよく読まずに、テキストや問題集ばかり取り組むのはあまりおすすめしません。基本的に学科の問題は教科書の中から出るため、内容をしっかりと読み込むことで、本番でも迷いなく解けるようになります。

過去問をひたすら解く


授業も集中して参加し、教科書もよく読み込んだら、あとは過去問をひたすら解いてみましょう。
過去問を採点するときは、間違った問題を復習することが大事です。なぜ間違ってしまったのか、どういった勘違いがあったのかを分析し、内容を理解できるようにしていきます。
過去問を解くうえでポイントとなるのは、答えが×になる問題です。どの部分が違っているのか、本当の答えは何なのかを意識しながら解くことで応用の問題が出ても間違えずに回答することができるようになります。
誤っていると思う部分に、下線を引きながら回答していくのも分かりやすくておすすめです。

暗記項目は落とさないようにする


運転免許の学科試験の中には、暗記することで出題が解けるようになる暗記項目があります。
暗記は昔から苦手という方でも、ここを押さえておくことで点数を確保することができるので積極的に覚えておくようにしてください。
逆に、暗記項目を全部落としてしまうと、あと数問正解していれば合格だったのにという悔しい思いをしてしまうことも。教科書内の中で暗記項目は6つと少なめであるため、声に出して読み上げたり、ノートに書いて覚えたりして正しい内容を頭に入れておくようにしましょう。
暗記項目6つは、以下の内容となります。

1.高速道路に関する内容
2.基本的な標識標示
3.車の種類
4.追い越しと追い抜きについて
5.積載について
6.駐停車禁止

数字を変えたり、言葉のニュアンスを変えて出題されたりすることが多いため、6項目においては正しい文章と数字で暗記しておくことがポイントです。

ミスしやすい問題を対策しておく


運転免許の学科試験の中には、多くの人がミスをしやすい問題があります。
それらは主に4項目に分けることができ、ここを対策しておくことでうっかりミスを防いで確実に得点を稼ぐことができるようになります。
それでは、ミスしやすい4項目について簡単に見ていきましょう。

1.駐車と停車の問題
まずは駐車と停止の違いについて理解しておくことがポイントです。
人の乗り降りは停車、荷物の積み下ろしは止めた時間によって駐車か停車か決まるといったことを押さえておき、停車・駐車の位置、ルール、距離や時間等に関する数字も正しいものを暗記するようにしましょう。
出題される際、問題をわざとややこしく書いたようにしているケースが多いので、過去問やテキストなどで対策しておく必要があります。

2.信号に関する問題
信号と言っても、手信号・点滅信号・矢印信号など様々な種類があります。免許取得前からよく見かけるものではあったと思いますが、いざ問題を解くとなると正しい知識を覚えておくことがかなり重要となります。
赤・青・黄のときの正しい運転方法について、間違いやすい言葉で出題される傾向にあるので「一時停止」や「徐行」の必要性など、頭の中で整理しておくようにしましょう。

3.追い越しと追い抜きの問題
運転免許の学科試験にて頻出傾向にある追い越しと追い抜きの問題。覚えておくべき箇所は、それぞれの禁止事項や禁止場所に関することです。「追い越し禁止の標識がある場所以外の禁止場所」はよく出題されているので、どこで追い越しをしてはいけないのか理解しながら覚えていくようにしましょう。

4.日常点検と定期点検の問題
走行中のことではないため、意外と勉強不足になりやすいのが日常点検と定期点検に関する問題です。
日常点検は1日1回運転前、定期点検は一定の期間ごとに行う必要があり、車両によって期間や点検義務が違ってきます。
各車両の種類に対する決められた点検と整備に関して、混乱のないように覚えておくようにしましょう。

まとめ
運転免許の学科試験は〇×形式の問題であるため、案外簡単にクリアできるかもと思っていた方もいるかもしれません。ですが、出題される問題文はややこしいものや難解な言葉を使ったものが多く、正しい知識を覚えていないと正解できないことがほとんどです。ミスを誘導しやすく書かれているものもあるので、問題ごとにコツを押さえて対応していく必要があります。
そのためには、十分な勉強時間の確保は何よりも大切です。まずは学科授業と教科書で基本知識を押さえ、その後は過去問や問題集などで応用編の問題も解いていくとスムーズに知識が頭に入るようになります。免許取得の一発合格を目指して、学科試験の勉強を頑張っていってください。

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