都会から田舎に引越すときにやっておいたほうが良い5つの準備

近年、リモートワークの増加により都会から田舎への引っ越しが注目されています。

実際に、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局が行った『東京圏在住者の約半数が、地方圏での暮らしに関心あり』という調査では、東京都・千葉県・神奈川県に住む20歳〜59歳までの対象者1万人のうち、地方移住に「関心がある」「検討している」「移住を決めている」と答えた「意向あり層」が49.8%1を占めました。※1

では、実際に都会から田舎へ引っ越す場合には何を準備しておけば良いのでしょうか。

この記事では、都会から田舎へ引っ越すときにやっておいたほうが良い5つの準備をご紹介します。

その1、都会から田舎へ引っ越す目的を明確にする

「田舎でのんびり暮らしたい」「古民家に住みたい」「自給自足で暮らしたい」など、田舎へ引っ越す理由は様々です。

もし、田舎で何をしたいかが決まっていない状態で都会から田舎へ引っ越し準備をしている方は具体的な目的を明確にしておきましょう。

都会から田舎へ引っ越す目的を明確にしていないと金銭面や地域の習慣などの問題に直面した時に「こんなはずじゃなかった」と感じてしまうことが少なくありません。

また、家族やパートナーがいる場合は、都会から田舎へ目的を一致させることが大切です。

目的が一致していないと家族の中の誰かが不満を抱えてしまうことになります。

都会から田舎へ引っ越す際は、まず家族やパートナーと一緒に目的を明確にしてから計画を進めていくようにしましょう。

その2、引っ越し資金を貯金する

荷物の移動や住居の準備など、引っ越しにはまとまったお金が必要になります。

都会から田舎へ引っ越す場合、引っ越し後の食費や住居費は安くなることが多いです。

しかし、ガス代などの光熱費は高くなることが考えられます。

ガス代が高くなってしまう理由は、田舎はプロパンガスを採用している地域が多いからです。

また、古民家などの古い住居に引っ越す場合は住宅の修繕費として膨大なお金がかかります。

都会から田舎に引っ越す方の中には100〜200万ほど用意する方がほとんどですが、引っ越し先の環境や住居によってはそれ以上のお金が必要になることもあります。

引っ越し資金は余裕をもって準備しておきましょう。

その3、引っ越し先の地域の習慣や制度を調べる

田舎にはその地域特有の習慣や制度が根強く残っている場合があります。

例えば、多くの地域で採用されている制度の1つが「隣組」という仕組みです。

隣組とは第二次世界大戦の際に物資の配給や思想統制のために作られた5〜10軒を1組にした組織のことを言います。

現在でも、回覧板や資源回収などを隣組順番に回していく仕組みが残っている地域が多くあります。

隣組のような制度をはじめとして、地域特有の習慣や制度は数多く存在します。

田舎は住民同士の繋がりが強いため、地域の習慣や制度を取り入れ地域住民とのコミュニケーションをとることが大切です。

習慣や制度は事前に下調べを行い、引っ越し後はスムーズに馴染めるように準備しておきましょう。

その4、免許を取得する

田舎は電車やバスなどの公共交通機関が整っていない場合も多いため、車が必須です。

公共交通機関が整っていない地域では家から一番近いスーパーでも歩いて行けない距離にある場合もあります。

引っ越してから免許を取得することもできますが、そもそも教習所まで行く道のりが不便であることも考えられます。

送迎を依頼できる教習所もありますが、なるべく引っ越し前に免許を取得しておきましょう。

その5、車を購入する

もし、今後子育てを考えている場合や、すでに子どもがいる場合は、夫婦で1台ずつ車を購入するのがおすすめです。

例えば、夫が仕事などで車を使用してしまうと、他の家族が出かけられなくなってしまいます。

1台車を使っていても他の家族が自由に出かけることができるように、家族で引っ越す場合は2台以上車を購入しておきましょう。

地域によっては雪が多く降るところもあるので、引っ越し先に合わせて車の種類を検討しましょう。

※1:内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局『東京圏在住者の約半数が、地方圏での暮らしに関心あり』

まとめ
都会から田舎への引っ越し準備をする際は、引っ越す地域の習慣や制度・引っ越し後の生活費・交通状況などをしっかりと調べておくことが大切です。
しっかりと下調べしておけば、引っ越し後の環境にスムーズに馴染みやすくなります。
都会から田舎へ引っ越す方の中には、都会戻ってしまうケースも存在します。
出戻りや失敗がないように引っ越しの目的を明確にし、下調べをしっかりと行いましょう。

コラム集~免許取得のヒント~